2014年8月24日日曜日

ヴァロットン展

三菱一号館美術館で開催中の、ヴァロットン展を見に行ってきました。
版画は以前にも見たことがありましたけれど、こんなにたくさんの作品を見るのは初めてです。

ヴァロットンの作品は、平面的でデザイン的というイメージだったんですけれど、実物を見ると、例えば裸婦の体は立体的でしっとりとした、でも冷たい感じの質感なんです。それに比べて、顔や髪の毛等はペタッと平面的な感じ。なんとも不思議です。

本当に様々な画風の作品が展示されていますけれど、全体的にちょっと暗いイメージの作品が多いですね。一見楽しそうに見えても何となく不安になるような。

中でも好きなのはやっぱり版画でした。
こちらはアンティミテというシリーズ作品の中の“お金”
意味深なタイトルの作品ですけれど、白と黒のはっきりとしたコントラストとバランスがいいなと思います。

こちらは“にわか雨”
突然の雨に慌てた人たちの中で、とぼけた顔の子供がちょっとクスッと笑える作品です。

他にも楽器シリーズや山シリーズ等、版画はシリーズで展示されていて見応えがありました。

ヴァロットン展は、丸の内の三菱一号館美術館で9/23までの開催です。

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