2015年10月24日土曜日

風景画の誕生

Bunkamuraザ・ミュージアムで開催中の、ウィーン美術史美術館所蔵 風景画の誕生 を見に行ってきました。ウィーン美術史美術館から約70点の作品が来日しています。
宗教画の背景として取り入れられ始めた風景画。そこから純粋な風景画に至るまでの過程が分かってとても興味深い展示内容です。

カレンダーのように月ごとの風物を描いている作品もありました。こちらはルーカス・ファン・ファルケンボルフの “夏の風景(7月または8月)”


麦刈りの様子が描かれているそうなんですけれど、麦刈りをしている人もいれば、楽しそうに休憩している人もいたり、麦を運んでいる馬車、ちょっと遠くにヒツジ(?ヤギかも)達も描かれていたりしてついつい遠景までジックリ見てしまいます。

こんな不思議な作品も。ヒエロニムス・ボスの模倣者作“楽園図”


1500年代にはこんな楽園を思い描いていたんでしょうか。

もちろん、いわゆる風景画もありますよ。こちらは、カナレットの“ヴェネツィアのスキアヴォーニ河岸”


ホッとしますね、やっぱり。

個人的には、カレンダー等に登場している犬やヒツジ、ヤギ、猫等の動物が、生き生きと描かれているのが印象的でした。動物好きの方は是非見て下さいね。

ウィーン美術史美術館所蔵 風景画の誕生 は、渋谷のBunkamuraザ・ミュージアムで12/7までの開催です。

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