東京藝術大学大学美術館で開催中の、夏目漱石の美術世界展を見に行ってきました。
漱石は美術にはだいぶ詳しく、漱石作品の中にも様々な美術作品が盛り込まれていたんだそうです。
この展覧会では漱石の文学作品や美術評論に出てくる作品が数多く展示されています。
私が見たかった中の1枚、ウォーターハウスの作品。
美しく怪しい魅力のある人魚です。この人魚は“三四郎”の一説に登場するそうですが、全く覚えがありません(苦笑)。もう一度読んでみようかしら。
その他、ミレイやターナー等見応えのある作品がたくさん。
日本画では、伊藤若冲や長沢蘆雪、横山大観等名だたる大家の作品が並ぶ中、私が気になったのは木島桜谷の“寒月”。屏風絵でほぼ墨一色だし、近くで見るとけっこうざっくり描いてあるんですけれど、奥行き感に吸い込まれそうでした。
当時の漱石の本の装丁もアールヌーボーデザインでとってもおしゃれ。漱石自筆の日本画はまあご愛嬌でしょうか。
漱石にちなんだ展示だからか、見に来ていらっしゃる方々は日本画に興味のある方が多いようです。私はどちらかというと洋画を見たかったので、間近でじっくり見ることができてとても満足感がありました。
夏目漱石の美術世界展は、上野の東京藝術大学大学美術館で7/7までの開催です。興味のある方はお早めに。
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