東京芸術大学大学美術館で開催中の、ヘレン・シャルフベック 魂のまなざし を見に行ってきました。フィンランドを代表する画家ヘレン・シャルフベックの日本初の回顧展です。私はシャルフベックをよく知らなかったんですけれど、ポスターを見て是非見たいと思って楽しみにしていました。
全体的な印象としては色彩が美しいということ。期待通り、好みの作品が多かったんですけれど、なかでも私の一番のおすすめは “快復期”
病気から快復しつつある子供を描いた作品で、子供も、その手に持っている植物の若葉も、希望に満ちていますよね。制作時、シャルフベックは精神的な痛手から立ち直りつつあって、その思いが込められた作品とも言われています。粗いタッチで描かれた椅子の表現も見事ですよ。
他の画家から影響を受けたと言われる作品も数多く展示されています。こちらはセザンヌの影響を受けたと言われる “赤いりんご”
本当にきれいな色ですよね。私はセザンヌよりも好きです。
他にも、衰えていく自分の姿を見つめて描いた自画像や、初期の作品を見つめ直して再解釈した作品など、晩年の作品も見所満載です。
ヘレン・シャルフベック 魂のまなざし は、上野の東京藝術大学大学美術館にて7/26までの開催です。
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