2015年9月21日月曜日

明治有田 超絶の美

横浜のそごう美術館で開催中の、明治有田 超絶の美を見に行ってきました。万国博覧会出品作品をはじめ、明治時代の有田焼き作品が数多く展示されています。

会場に入ってまず目に入るのが、高さ185cmの巨大な “染付蒔絵富士山御所車文大花瓶”。


ウィーン万博に出品された作品だそうで、繊細な染付けの絵付けの上に、さらに蒔絵で桜や松が描かれています。さすがにこの大きさ、首のところで分かれていて釉で溶着されているそうです。本当に迫力のある作品です。

花瓶の中では小振りですが、私が気に入ったのはこちら。



香蘭社の “色絵鳳凰応龍文耳付花瓶” です。鳳凰の顔がちょっとトボケていて、その上正面顔もあるのがなんともキュート。花瓶の口の内側には赤い6匹のコウモリと雲文が描かれているのもちょっと変わっています。コウモリはいいイメージのない方もいらっしゃるかもしれませんけれど、吉祥文様ですよね。絵付けは本当に細かく描かれていますし金彩もゴージャスなんですが、なんだかクスッと笑える微笑ましい花瓶です。

デザイン図も色々展示されていました。デザイン図は出来上がりを想像する楽しみもあって私は見るのが結構好きなんですけれど、思っていた以上の数が展示されていて見応えがありました。

明治有田 超絶の美 万国博覧会の時代 は、横浜のそごう美術館で10/4までの開催です。横浜へ用事のある方はついでにいかがですか?

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