横浜美術館で開催中の、メアリー・カサット展 を見に行ってきました。まだ女性の職業画家が少なかった時代に、印象派を代表する画家として活躍したカサットの35年ぶりの回顧展です。
若くしてパリに渡り、サロンに出品し入選して次第に認められて行きますが、偶然目にしたドガの絵から強い影響とインスピレーションを受けて、自由で明るい表現へと変化していきます。
こちらは、代表作の “眠たい子どもを沐浴させる母親”
寝起きでちょっとぐずっている子供をやさしくあやす母親。母子を見守るカサットの優しいまなざしが感じられる作品です。
こちらは、“青い服を着た少年(No.2)”
パステルで、とてもやさしい色合いで描かれていて、好きな作品です。
ドライポイント等の技法で描かれた版画も多数展示されていました。こちらは、“地図”
熱心に地図を見つめる少女2人が描かれています。緻密に描かれた少女と、ラフな伸びやかな線のコントラストが素敵です。
他にも、カサットと同時代に活躍したベルト・モリゾ等の作品や、カサットが影響を受けたとされる日本の浮世絵の展示もあって盛りだくさんの内容になっています。
カサット展を見たあと、ちょっと疲れていたのですが常設展も一応見ておこう、と展示スペースへ。渡辺幽香とその周辺、というテーマでの展示の中に、以前見たかったのに見に行けなかった五姓田義松の絵があったのでビックリ。渡辺幽香とは兄弟なんだそうです。じっくり見られて、ちょっと得した気分になりました。
メアリーカサット展は、横浜みなとみらいの横浜美術館にて9/11までの開催です。カサット展はもちろん、常設展も見応えがありますので、是非お時間に余裕を持っておでかけくださいね。
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